・・・機能的がいいね。味わい深さもほしいね。現代にあう久留米周辺の優れものを教えて!



おおぞらネットでは、伝統技術だけではなく現代にマッチしたこだわりの品、今の時代に求められるものを紹介していきます。「品質と技術」が確かで私たちの暮らしに適したもの。それを現代の「たくみ」と呼ぶことにしました。製作された品はもちろん、環境や安全に配慮した現代生活の知恵や提案も含めます。


     たくみトップへ
たくみ・705
安全でおいしい、こだわり農法
末次龍夫さん
中村一郎さん

取材なぜなぜ
食育に関心が集まり始めた近頃。食育の意味は広範囲ですが、食の原点は安全なこと。食材は生命に繋がるものですから、無関心ではいられません。安心でおいしい農産物を精算している久留米市内のお二人を取材しました。実際、野菜本来のおいしさが味わえる本物でした。


たくみ掲載ポリシー
本ページはおおぞらネット独自の取材で、その理念に叶ったものを掲載しています。
もし読者がこのページを見て注文したり、コンタクトを取った折りに不愉快な想いやこのページに反することがあった場合、掲載から削除します。


たくみ読者への特典
◆おおぞらネットを見て関心を持った、と伝えていただくと、喜んで応対していただけます。


たくみ情報を!
あなたのご存知の、このページにふさわしい情報をお寄せください。あなただけ楽しまず、多くの方に知らせてあげましょう。メールアドレスは
info@oozoranet.com です。
件名はたくみ情報としてください。
あなたもたくみ取材しませんか。
一緒に取材したり、ページ編集する仲間を募集しています。初心者歓迎です。


転載、コピーは禁止です
本ページは写真、文章共にその全部または部分的にも転載、コピー、印刷、引用をお断りします。
ご了承ください。




無農薬で有機肥料。おいしさ引き立つこだわり農法。
久留米市、西の末次農園、東の中村農園。農の神髄を聞きました。

土作り、育て方。その向こうに消費者のことが常に頭に。

   
末次龍夫さん(城島町・青木島)


中村一郎さん(大橋町蜷川)

たんねんな土作りのアスパラガス、平飼い地鶏たまご、米が主力です。

農業に従事するようになったのは7年ほど前からです。最初から無農薬、有機肥料。独自に勉強しながら行ってきました。
その前の職業は建設関連社員。ばりばりと仕事をしていましたが、病気になり入院しました。入院中に読んだ自然養鶏・卵に関する本が私の運命を変えました。この本で食の大事さ、食材の質の大切さを知り、故郷で安全な農法をやってみようと決心しました。自分が食べたい、安全でおいしいものを作る。こだわればきりがありませんが、私のわがままを通しています。

アイガモ農法の米、ごぼう、にんじん、にんにくが主な作物です。

農家に生まれ父の農法に影響を受けました。化学肥料をいち早くとりいれた父が、無農薬、有機肥料への転換を進めました。きっかけはわたしが小学生の時にかかった病気です。原因が農薬だと医師に言われ決断したようです。当時は有機栽培に理解も少ない時代。売れ行きも芳しくなくて苦労していましたが、父はやり方を変えませんでした。
有機農法は作業が大変です。でも、受け継いだ私は、安全な作物を食べていただきたいと思い、毎日の作業をしています。


 
 伸びるアスパラガスと微生物いっぱいの土


 
 見事に育ったにんじん畑の収穫作業

福岡県最初のエコファーマー

アスパラガスでのエコファーマー申請は確か福岡県では最初と思います。肥料は鶏糞を中心に独自に作っています。土の微生物が活発になることがいい土の条件です。そのため、さまざまな菌を入れています(放線菌、光合成細菌、乳酸菌、酵母菌など)。また、菌のすみかになる灰粒も加えます。おかげで土の中は、小さなミミズがいっぱい活動してくれ、このフンがまた栄養になるんですよ。
収穫後の残った茎や葉、伸びすぎて食べられない野菜も土に返せばいい栄養になります。自然の摂理に従った循環型の農業が、作業する自分にも消費者にもいいと信じます。

アイガモを使ったのは平成元年から

農薬も除草剤も使用しない有機農業は、米作りでは重労働です。アイガモが雑草や害虫を食べてくれ、それを稲作に取り入れていると聞き、始めることにしました。日本でも早い方でしょう。これでずいぶん楽になりました。(農薬を使っているところよりはまだまだ手間がかかりますが)。
千葉県からカモのひなを取り寄せています。卵から生まれたばかりのひなは、48時間は食べなくても生きることができます。2日かけて輸送してもらいます。1500羽ほど取り寄せ、うちで使うのは400羽ほど。ひなを育てるのも結構大変ですけどね。


 
走り回る鶏たち。カメラを向けると・・


 
広がるにんにく畑と勢いがいいごぼうの葉

自由に過ごすニワトリは、私そのまま

鶏小屋のそばに、網で被った土地を用意しています。雨が降っても散歩していますよ。小屋の中も雑居状態で、思い思いの場所で過ごしているようです。私自身が見ていて気持ちいいですね。縛られるのはいやじゃないですか。こんな中でストレスがなく過ごせば、いい卵が産まれます。数ですか? 300羽ほどかなぁ。
稲作はもちろん無農薬、有機肥料ですが、除草にタニシを使っています。今年、ここにれんげを植えました。トラクターで土に混ぜ込めば肥料になります。将来は羊を飼い、その乳でチーズを作れればと思っています。

稲の収穫後の裏作には、冬・春野菜

私は同じ田んぼで米と野菜を作っています。稲刈りの収穫後、田に水張りをします。こうすると害虫などが死に、土にもいい効果をもたらしてくれるのです。この一帯の土は筑後川の氾濫などで肥沃ですし、水はけもいい。ですからごぼうを作っても、土から抜く作業も難しくありません。
今年、ごぼうにアブラムシがついたときはあわてました。常に作物の様子を見ていないと、被害が広がることになります。植えっぱなしではなく、気をかけ、手入れすることが大切だと思います。


仲間と今後の農業を話す末次夫人(写真左)
 

写真右は卵などの販売所(事前に電話が必要)
電話・0942-62-3209、090-2503-9594

にんじんの葉を落とす中村夫人(写真左)

写真右は作業所・販売所(事前電話が必要)
電話・0942-47-4581、090-8918-3666


取材後の感想

末次さんご夫婦の農業歴は浅いものの、ご実家が農家。脱サラ農家とはいえ、下地があります。その上に立って、常によりよいものを取り入れていく研究熱心さに頭が下がります。お話ししているとジョークが絶えず、いつも明るく前向き。新しい農業の取り組みに大いに期待したいと思いました。
最近、安全な農作物に関心のある仲間と、これからの方向性を考える場を定期的に開催していくそうです。消費者の目線を念頭に置き、生産者、消費者、飲食店などの大口消費者とのネットワークづくりを進めるのがねらいです。大いに期待したいと思います。

中村さんご夫婦の農業従事歴は長いものがあります。利益が上がっていた化学肥料時代を少年期に体験し、有機の収益的困難さもお父さんを見て実感してきました。それでもなお、消費者に安全なものをという情熱が勝っているようです
稲収穫後のアイガモを、「カモおこわ」として開発。新聞に取りあげられた年は大変な評判でした。細いごぼうを粕漬けにした商品も人気があります。(どちらもとっても味わい深くおいしかったですよ。)こうした、工夫のオリジナル製品も農作業が忙しいと思うように作れないのが悩みのようです。


いつでもおいしく安全な農作物を作って欲しいと願うのは消費者の願い。でも、自然を相手の農作業は時に厳しく過酷です。雨量、暑さ、寒さ、害虫などのリスクに加え、台風、霜にも影響を受けます。それでもなお、よりよいものをと作業に励む末次さん、中村さんにエールを送ります。
と同時に、消費者が安全なものを求めて下支えをし、健康と環境のために互いが関心を持っていく広がりが必要な時代だと思いました。

         ページトップへ  たくみトップへ  HOME
●このページはお役に立てましたか。ご意見、情報をお待ちしています。
               


Copyright(c)oozoranet 2003 ALL RGHITS RESARVED Sorry,this page is Japanese only.