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平田孝一さんインタビュー ビデオはこちらで
■じゃまな竹を伐採し、里山を守る環境運動から。
竹の繁殖力は旺盛で、放っておくと畑や山を覆い尽くします。中には貴重な史跡もあり、近年環境問題になっています。じゃまな竹を切ることで人のお役にたてばと始めた伐採です。
竹が腐るには年数がかかります。伐採した竹を置く場所の確保が必要ということで新たな問題が出てきました。長野県で竹伐採のイベントがあったとき、炭にすれば活用できるのでは、という意見が出ましたが、木炭焼きの方法では無理でした。その後竹独自の焼き方が工夫され、わたしはその炭を、山や川などの自然に戻していきました。自分の畑にも撒きますよ。
■自分で焼いた方がおもしろみがあるし楽しい。
阪神淡路大震災があったとき、自分も何かしなければと強く思いました。一人で、息長くできること。ということで自分で竹炭を焼くことに。結果がどうだと評論家になるより、まず、行う。それが大事です。
その後、竹林伐採運動の静かな広がりと、炭のさまざまな効用が注目されだしました。各地に、自分で焼きたいという人が出てき、わたしが窯据えを手伝い、指導しました。いままで数十人になるでしょう。中には竹炭焼きを仕事にしている人もいます。
■次第に、こだわりや追求心が出てきました。
試行錯誤で貴重な経験をしてきましたが、専門家ではなく、作業人です。今も、自然の不思議、自然が持つ力を感じます。それが何か知りたくて、近づきたくて焼いています。焼き上がった炭の善し悪しがあるのは、技術だけではないものを感じるこの頃です。自分が焼いたものが、人のものと違うと感じる限り、続けていきたいと思っています。
窯の中は場所により1000度まで上がります。現在は鉄製の窯で焼いていますが、土の窯を最近作りました。熱周りの柔らかさを考えて、土製を試したくなったのです。よりよいものを求める心が出てきました。
■竹炭が持つ、有害物の除去、人を癒やす力。
学校で竹炭を使ったアクセサリーづくりをしたら、いつも騒ぐ子やいじめっ子たちが静かに熱心に作業していたそうです。炭の力だけとはいいませんが、日常と違う作業が、自然回帰をもたらすのでしょうか。
コーヒーを飲む前に竹炭でひと混ぜすると、やわらかくほっとするおいしさになります。現在、炭は有害化学物質の吸収、電磁波吸収、空気・水の浄化などが注目されています。科学での証明はまだですが、いつも科学は後からついてきますからね。
■竹炭を、人の生活環境づくりに生かしたい。
何千年も前から炭を生活の中に取り入れてきた歴史があります。昔の神社仏閣の床下に炭が敷かれたことがあるように、現代の住居にも炭を敷いて健康の役に立ちたい。・・・生活の「場づくり」をしていきたいと思っています。自然の循環の中で人は生きています。竹でそれを仕事にさせてもらい、炭という形で人に渡して喜んでいただく。炭焼き冥利です。
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