■最近の建物は人の健康に適していないようです。
ひとくくりにそうとは言えません。でも、記憶に新しいところではアスベストが原因で中皮腫という病気が起きました。シックハウスも深刻な問題ですね。
建物の何がいけないのでしょう。
建物はまず安全が基本です。建物で身体に不具合を起こすなど昔は考えられませんでした。快適を求めて進化してきたはずの建築ですが、新しい便利な建材に人の身体に不適合な物質が含まれていた、・・・つまり建物が病んでいたのです。それどころか、それが原因で人の健康まで害しています。
■シックハウスについて教えてください。
新築やリフォームした建物に入居したとき、目やのどに違和感がある、頭痛がする、アレルギー症状が出るなどの体調不良が起きることです。シックハウス症候群と呼ばれ、つらい思いをしている人が多くいます。
なぜそういう症状が起きるのでしょう。
原因は、建物の建材(内装材、接着剤、塗料など)に含まれる化学物質といわれています。ホルムアルデヒドという化学物質名を聞いたことのある方もあるでしょう。ほかに、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレンという物質が挙げられます。
有害物質に毒され、病んだ建物が人の健康を損なう、そういう残念な現状がシックハウスです。
■そんな建物に住んでいる場合の解決策は?
化学物質をださない建材に替えるのが一番です。でも、なかなか簡単にはいかないですね。そこで、手当をしてあげます。
まずは、発生する化学物質を室内から外に出すこと。つまり、換気を十分に行い、新鮮な空気を取り込みます。次にしなければならないのは、有害な化学物質を分解・吸収する手だてをしてあげることです。
建材を取り払わないで、それができますか。
ご提案しているのは、換気扇というより、排気ファン、給気ファンの設置です。これで家屋の空気の流れをつくってあげます。外気を取り入れ、有害物質を屋外に出すことができます。これは工事も比較的簡単で効果が期待できます。
次に、化学物質の吸収という解決面で、炭の機能に注目しています。
■スミって、木炭、とかいう、あの炭ですか?
ええ、炭は水や空気を清浄にしてくれますので、近頃健康志向の方にとても人気があります。学問、統計的なデータはこれからですが、私たちに有害な物質を吸収してくれる優れものです。この炭を単に部屋に置くのではなく、壁などに塗るよう特別に調製した炭があります。こうして積極的に有害化学物質を吸収させます。この手当ては建材にも人にも優しい方法です。一日も早い手当てをお勧めします。
建材だけではなく、日常使用するものからは多くの化学物質が発生しています。壁に塗った炭がこれらも吸収してくれます。
シックハウスでなくても利用したくなります。 当然そう思われるでしょうね。部屋の中は身体に優しくない物がたくさんあります。さまざまな臭い、スプレーなどから発生する気体、電気製品から出る電磁波。気になりますね。どこのお宅にもお勧めしたいです。
方法や予算などもっと詳しく・・・。
個々人のお宅の状況によってその適切な施工も変わってきます。まずはご相談いただくことです。10棟10様の解決方法があります。
特に、新築やリフォームを考えられる際は、安全な建材についてぜひ相談いただきたいですね。
■ほかに、家屋を守る安全な方法があれば・・・
建築物は永遠に使えません。寿命があります。これを長持ちさせるにはメンテナンスが必要です。それも建物を傷めず、人にも環境にも優しいことが大切です。
例えば、外壁は、雨、風、外気、ほこりなどで汚れます。これがカビを誘発したり、傷みの原因になります。その手前で、きれいにしておくと長持ちします。でも、そのために人や環境に害のある有害物質などではなく、自然分解性の洗浄剤を使用することです。安易に化学合成のものを使うと、壁が傷んだりなどツケが後できます。
このようなこだわりをなさるのはなぜですか。
私は1級建築士です。これは単に仕事の資格ではなく、顧客の安全と利益を守る使命をもつものと理解しています。現代は安全よりも利便さや企業の営利追求を求めてきて、結果的に顧客に不利益を招くことになりました。 専門家としての義務と責任に正面から向き合うことがわたしの進む道だと、強く考えています。快適で安全な、愛着の持てる住まいづくりのお手伝いができればと思います。
■話は変わりますが、福祉用の手すりが人気とか・・・
はい、クネットといいまして波形をしています。従来の棒状より、握りやすく力も入れやすくなっています。使いやすさを科学的に追求したら、こういう形になったようです。デザイン的にもしゃれていますし使用される家庭や施設が増えています。
ありがとうございました。
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